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2011年07月 アーカイブ

自動車を囲む高く厚い壁

もし、自動車に意志があって、


「オレはもう役目を果たした。そろそろお役ご免といきたいところだよ」


・・・と言い出したとしても、わたしたちは必死に袖にすがって引き止めざるをえないのが現実です。


中古車情報の多い現在、世界で6億2000万台(推定)の自動車保有台数は、今世紀末までにはさらに大きく増え、7億台を超えるものと予想されています。


中国などを中心とした途上国の経済力がついてくると思われる10~15年後には、その増勢はより加速度を強めることにもなるに違いありません。


・・・こんな話をすると「地球はいったいどうなってしまうんだ」と叱られそうですが、現実的にはこうした状況を否定することは不可能です。


・・・となれば、厚く高い壁を一歩一歩でも上ってゆくしかないでしょう。


世界が手を取り合って少しでも悪い状況を減らす努力を重ねてゆくしか手はないのです。


そういう意味では、人間の欲望に限りなく寄り添って肥大化してきた今までの「自動車」のありよう・・・


より大きく、より速く、より贅沢なといった、つまり「拡大指向の自動車」が終焉を迎えようとしていることは確かでしょう。


クルマの未来のために・・・


未来にも自動車は間違いなく生き残るし、中古車情報もますます増えていくことでしょう。


車がわたしたちのよき友であり続けることも間違いはありません。


しかし、300馬力を求め、威嚇的なサイズを求め、8個のスピーカーを求めるといったことは厳しく戒められるべきです。


社会という枠の中で、地球という枠の中で、移動の自由と最高のプライバシーの場をもたらしてくれる車を失わないようにするためには・・・


わたしたちユーザーが"クルマ"の真の価値を再確認し、自らが肥大化した部分を削り落とす意識を強くすることこそもっとも必要なことなのです。


・・・そうしなければ、自動車は"終焉"の淵に向かって進まざるをえなくなってしまいます。


「自動車は人間の自由を奪っている」といった意見を声高に口にする人もいます。


「自動車はいつか地球を人間から奪い取ってしまうのではないか」といった不安を口にする人もいます。


・・・確かにそうしたマイナスの側面があることは否定できないですが、同時に自動車がわたしたちにもたらしたプラスもまた大きいことを忘れてはなりません。


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