クルマを否定できるか
自然に憧れながらも、本能的には自然の心地好さを求めながらも・・・
いったん都市の生活に馴染んだ人間は、狼雑さや種々の危険、無数のストレスの要素をはらんでいることを百も承知しながら、文明の利器に埋まった都市から離れることはできなくなっているのです。
・・・そんな人たちの手足になっているのはむろんクルマです。
クルマがあるからこそ、こうしたニ重生活は成り立つのです。
中古車情報の多い都市と田舎、文明と自然の間を自由に行き来するという大きな贅沢が可能になっているのです。
・・・とにかく、クルマは人間の生活圏を大きく拡げ、人間の欲望を懐深く包み込んできました。
昔は基本的には徒歩圏内にしか生活圏は築けなかったのです。
自分の足で届く範囲の中で一生を過ごした人は多かったのです。
馬を使うようになってからも、自ずと行動範囲は限られていました。
・・・しかし、クルマはその半径を無限に拡げました。