貿易摩擦というプレッシャー
同じ現地生産に踏み切ったケースでも、VWの対米進出の場合のように・・・
マルク高による輸出採算の悪化という純経済的理由によるのとは対照的です。
貿易摩擦という政治的要因がらみのプレッシャーが契機となっています。
・・・したがってどうしても、そこでは摩擦の回避策という側面がつきまといます。
もっともこれは、欧米の水準に何とか追いつき国際商品力がついたと思ったとたんに、想像もつかないような摩擦が起こったのであり・・・
現地生産がその投資規模もさることながら、労働慣行や労使関係、生産システム、マネジメントのタイプ、日産 中古車といった思わぬ障害・・・
そして部品の調達システムや材料の供給のロジスティックに至るまで、まったく異質の社会で大きなリスクを覚悟しなくてはならないことからすれば、止むをえない点も大いにあるのでしょう。
したがって対米現地生産の意思決定の過程をみれば、トヨタ、本田・・・
それぞれに違った曲折をたどったのも、理由のないことではありません。